紬のある暮し|その七 | 山形 着物の販売・レンタル・着付け|とみひろ呉服サイト
紬のある暮し|その七
2026.07.08
着物の豆知識
お客様のお話を伺っていると、
着物と結びついた“原点”のような記憶があるのだと感じます。
「紬のある暮らし」では、
着物とともに日々を重ねていらっしゃる
お客様の声をご紹介しております。
第七回は、幼い頃に見たお母様の花嫁姿が、
着物の世界へ惹かれるきっかけとなった伊與田様のお話です。
「私の着物の原点」
私が着物の世界に惹かれた原点は、
幼い頃に見た、母の花嫁姿を収めた
メイキングビデオだったように思います。
鏡の前で着付けをされながら、
母の表情が少しずつ輝いていく姿が、
なぜか強く心に残りました。
時を経て、私は着付け師・美容師・マナー講師として、
「着物をまとうことの美しさと感動」を
伝える仕事に携わっています。
そして今、お客様の着付けをしていると、
あの時の母と同じように、
ぱっと表情が華やぐ瞬間に出会います。
着物には、人の心を弾ませ、
自信や喜びを引き出してくれる力があるのかもしれません。
私自身も着物をまとうたびに、
その特別な幸せを感じています。
これからも、この感動を次の世代へとつないでいくことが、
私の願いです。
伊與田様
この日の伊與田さまのコーディネートは、
憧れの赤の着物。
60歳の記念にお選びいただいた
とみひろ紬の一点ものです。
初めてこの着物を見た時に
「どんな方がお召しになるのだろう」と
わくわくしながら想像していました。
印象的な赤の強さも、
伊與田さんの優しい表情に中和されて
すっと美しく馴染んでいく。
ようやく、この着物が完成したような気持ちになりました。
表参道 店長 宮良