[vol.14]着物と“ 植物 ” | 山形 着物の販売・レンタル・着付け|とみひろ呉服サイト
[vol.14]着物と“ 植物 ”
2026.10.15
着物の豆知識
「受け継がれる植物愛」
生き物、全てが愛しい私。
特に植物には幼少期から異様な好奇心があって。
葉脈や花粉、根っこの形。
木に果物が、お米が一粒ずつ出来る、
不思議で夢の様な世界でした。
可憐なチューリップは球根から。
実家の庭、春一番にカラフルな花が風に揺れて。
父は花弁が欠けるまで愛で、母は蕾のまま花瓶に生ける、
微笑ましい小競り合いの思い出。
肌寒くなる頃、物置の球根を大事そうに抱え、
新しい土の袋を重ね、
土面に棒を並べて綺麗に咲く様に植える父。
植物好きな遺伝子は兄妹で私だけに引き継がれて。
一人暮らしでハーブやミニトマト、
観葉植物を買っては枯らしを繰り返し、
父も驚くほど娘は花の名や性質をインプットして。
結婚し家を建てた時、一番の楽しみは庭。
幸いな事に興味があるのは家族で私だけで、
良くも悪くも試行錯誤の日々は続いています。
秋は、剪定しロープで結ぶ枝物。
夏の花を除きビオラやパンジーを植えた花壇。
春に透ける様な萌黄色の葉が芽吹く草木、
雪下で健気に咲く花。
父が知らない雪国の醍醐味、
遺伝が進化した証だと密かに思っています。
庭多泉 店長 伊藤
四季がはっきりしている
大自然に囲まれた雪国だからこそ、
季節の移ろいを
より鮮明に感じることができます。
普段目にする山々が
芽吹き、青が深まり、彩りが生まれ、真っ白に染まる。
日々の生活の中で感じる変化。
より身近に、自分好みに
自宅の庭で感じる季節。
小さな四季がそこにはあります。